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【2026年9月】Lyria 3.5で考える動画BGM:映像を支える「音楽ブリーフ」の作り方

D-aerial 2026/9/5 8分で読める
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【2026年9月】Lyria 3.5で考える動画BGM:映像を支える「音楽ブリーフ」の作り方

動画のBGMは、曲だけで聴いたときに良くても、映像に重ねると主張が強すぎることがあります。商品説明の声が埋もれる、見せ場より先に盛り上がる、最後の余韻が切れてしまう。AIで音楽を作るときも、考えたいのは「どんな曲か」だけでなく「映像の中で何を支えるか」です。

2026年9月4日、Googleは音楽生成モデルLyria 3.5のGeminiアプリとGemini APIでの提供を発表しました。本記事では、この発表を出発点に、企業PVや商品紹介動画のための音楽ブリーフ(制作指示書)を整理します。

情報確認日:2026年9月6日。公式仕様とD-aerialからの実務提案を分けて記載しています。実機での比較試聴や導入効果の検証レポートではありません。見出し画像は制作工程を表現したAI生成イメージで、実際のGoogle製品画面ではありません。

1. 9月4日の発表で何が変わったのか

Googleの発表では、Geminiアプリでジャンルを選択・指定し、歌入りかインストゥルメンタルかを選べること、BGMなどのテンプレート、短い曲と長い曲の選択が案内されています。ボーカル表現やアレンジ、音質の向上はGoogleによる説明であり、本記事独自の評価ではありません。

注目したいのは、音楽を単体の完成曲として聴くだけでなく、動画の伴奏やブランドの短い音楽など、用途を起点に作る入口が示されている点です。発表内容の詳細はGoogle公式発表(2026年9月4日)で確認できます。

「Lyria 3.5なら30秒固定」ではない

Gemini APIの公式資料では、30秒固定のモデルは「Lyria 3 Clip」、モデルIDは「lyria-3-clip-preview」です。一方、「lyria-3.5」は数分程度の楽曲生成向けとされ、長さはプロンプトで誘導できますが、納品尺への厳密な一致を保証するものではありません。同じプロンプトでも結果は変わり得るため、出力された音声を確認する必要があります。Gemini API公式資料

アプリとAPIで表示される選択肢や利用条件を同一視しないことも大切です。利用前に実際のアカウント画面と公式案内を確認してください。

2. 曲のジャンルより先に、映像の役割を決める

ここからはD-aerialの実務提案です。音楽ブリーフは、音楽用語を大量に並べるより、映像のどの情報を優先するのかが伝わる形にします。

  • 伝えたいこと:商品の精密さ、サービスの安心感、会場の活気など、印象を一つに絞る。

  • 声の有無:ナレーション中心なら、歌詞や目立つ旋律を入れる必要があるかを先に考える。

  • 見せ場:商品登場、機能紹介、最後の案内など、音楽を強めたい場所を決める。

  • 終わり方:余韻を残すのか、画面の切り替えに合わせて短く収めるのかを指定する。

Google DeepMindのプロンプトガイドも、ジャンル、テンポ、楽器、強弱の変化を考える方法を紹介しています。これらを、映像上の目的に結び付けて記述するのが今回の提案です。Google DeepMind公式プロンプトガイド

3. 商品紹介動画のためのブリーフ例

以下は、30秒の商品紹介動画に使うBGM候補を考えるための独自例です。入力どおりの尺や展開を保証するものではなく、出力後の編集・試聴を前提にしています。

ガラス製品を紹介する動画の背景音楽。清潔感と落ち着いた上質さ。歌声なし。柔らかな鍵盤と控えめな打楽器を中心に、旋律は簡潔にする。序盤は静かに始め、中盤の商品全景で少し広がりを出す。説明の声が主役なので、強い打音や急激な盛り上がりは控える。最後は自然な余韻で閉じる。

一度に変える要素を減らす

最初の候補が合わなければ、楽器、テンポ感、盛り上がり方のうち、一つを変えた別候補を作って比べます。これは同じ音声の一部分だけを自動修正できるという意味ではありません。API資料では、現行Lyria 3.5の複数ターンによる音声の反復編集は非対応とされています。Gemini API公式資料の制約

比較用には、同じ映像と同じナレーションを使い、聴感上の音量差もなるべくそろえます。「大きい音だから良く感じる」状態を避け、商品や説明に合っているかで選びましょう。

4. 採用判断は、映像と重ねて行う

試聴時に確認する四つのポイント

  • 言葉:冒頭の一文や商品名が、BGMを重ねても聞き取りやすいか。

  • 展開:音楽の盛り上がりが、映像の見せ場を先取りしていないか。

  • 質感:意図しない歌声、耳につく音、途中の不自然な変化がないか。

  • 終端:最後の案内が終わる前に曲が切れたり、必要以上に余ったりしていないか。

編集時には、ナレーションのある区間でBGMの音量を調整し、終わりの余韻も映像に合わせます。スマートフォンとヘッドホンの両方で確認し、音楽なしでも内容が伝わる画面構成かを見直すことを勧めます。

生成できたことと、広告として完成したことは別です。生成回数を増やす前に、不採用理由を「声が聞きづらい」「明るすぎる」など短い言葉で残すと、次の指示を具体化できます。

5. 公開前に、利用条件と制作記録を残す

本記事は、Lyriaのすべての利用経路で商用利用が無条件に認められると判断するものではありません。案件に使う前に、利用するサービス・プランの最新規約、素材の持ち込み条件、依頼元との取り決めを確認してください。

特定の歌手の声や既存曲の歌詞の再現を依頼するのではなく、ジャンル、楽器、感情、構成を自分の言葉で伝えます。API資料には、特定アーティストの声や著作権で保護された歌詞を求めるプロンプトへの安全フィルターと、生成音声へのSynthID透かしが記載されています。Gemini API公式資料

透かしの存在だけを利用許諾の根拠にせず、制作側では次の記録を残す運用を提案します。

  • 使用したサービス、モデル名、生成日。

  • 入力したプロンプトと、持ち込んだ画像・歌詞などの出所。

  • 候補音声、採用版、映像へ合わせた編集内容。

  • 確認した規約のURL・確認日、依頼元の承認内容。

6. 今月の一歩は「音楽の採用基準」を作ること

Lyria 3.5の登場を、単に新しい曲を大量に作る機会で終わらせる必要はありません。まず一本の動画で、音楽ブリーフ、候補比較、映像との試聴、公開前確認までを一組にして試す。これがD-aerialからの提案です。

目指すのは、BGMだけが目立つ映像ではなく、届けたい言葉と画を音楽が支える映像です。AI映像制作の企画・構成については、D-aerialのAI映像制作サービスをご覧ください。

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D-aerial HP:上記のAI映像制作サービスをご覧ください。

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